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変革至上主義の民主党

 国会で首班指名選挙が行われ、鳩山由紀夫首相が選出されたのが先月16日。それから40日ほどたち、明日ようやく首相の所信表明演説が行われる。経験不足の閣僚のために国会召集を延期したことは誠に遺憾であり、一刻の遅滞も許されないはずの景気対策や雇用対策をどれほど真剣に考えているのか疑問に感じる。

 問題は機動力不足だけでない。かねてから指摘され続けていた財源不足が早くも露見している。「子ども手当」や「戸別所得補償制度」といった民主党の目玉政策は多額の予算を要し、各省庁の来年度予算の概算要求は95兆円を超えた。これは新設された「行政刷新会議」の功績を称えるための布石だと思われるが、その反面、旧来の予算を盲目的に削り、地方の雇用をいっそう悪化させる可能性はないだろうか。政策実現のための必要悪と見なすか、それとも地方の反感を恐れて公約を曲げるかというジレンマが民主党を襲う。

 この夏自分が掲げた政策すら頓挫しかねない状況であれば、過去に他人が決めたことなど当然知ったことではない。そのひとつが郵政民営化の見直しである。あれだけ大々的ショーを繰り広げて国民に問うたはずの郵政改革の是非はいとも容易(たやす)くひっくり返された。それは平沼赳夫元経産相のような明確な理由による反対ではなく、古典的反対政党という色合いの濃い反対だった。郵政民営化は果たしてこれほど尾を引くような問題なのであろうか。他に優先すべき課題は多い。第一、国家の根幹に関わるほどの問題でもないはずである。郵政選挙への恨みからきた反動であった観は否めない。果たして金融資産の外資流出を懸念するものが閣内にいるだろうか。それとも財源不足を補填するために財政投融資へ化す奸策(かんさく)が充満しているのだろうか。

 米軍普天間飛行場の移設問題もまた変革至上主義からくる悪しき対応である。このままいくと国家間の合意をも反故にしかねず日米同盟を冷えこませる恐れがある。「対等な日米関係」の構築という標語それ自体は大いに歓迎するが、民主党のいう「対等な日米関係」とは、東アジア共同体構想と表裏の関係にあるようだ。日本と中国の国益は往々にして異なる。政治体制も違えば、基本的価値観も違う。そこに日本の繁栄を快しとしない韓国が加われば、日本の主張など通るはずもない。中韓とは地球儀上でこそ近いが、その他さまざまな点での距離感は大きい。近隣諸国という位置関係だけで接近するよりは、民主主義、人権、法の支配、市場経済という価値や理念を共有する国々、とりわけアメリカとの友好関係が重要なのはいうまでもない。そのためにも従来の片務的な安全保障体制を改め、集団的自衛権の行使を容認することが日本のためにも、世界のためにも重要なことだと思う。至当な義務を負うことなく、「対等な日米関係」を主張するようでは日本はまだまだ「12歳の少年」といわざるをえない。

 民主党の政策はよく「バラマキ」と批判されるが、彼らが「バラマ」くのはどうやら「金」ではなく、「目玉公約」であったようだ。そして、「変わる」ということばが何より好きで、政治家なのに多くはノンポリという恐ろしい集団。彼らの目下の課題は選択的夫婦別姓、永住外国人への地方参政権付与法案をいかにこっそり通すかであり、いずれは国立追悼施設の建立、人権侵害救済法案(人権擁護法案)、「1000万人移民受け入れ」、重国籍容認、「沖縄ビジョン」までも待ち構える。ほかにも、親の遊興費に散財される恐れのある子ども手当、反日教育を行う「各種学校」までも日本政府の支援対象となる「高校無償化」など民主党の『解体新書』に記された問題はあまりに多い。
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中川昭一さんの御霊の安らかならんことを祈って

 中川昭一元財務・金融相が今月3日、56歳という若さで急逝されました。中川昭一という毅然とした主張と行動のできる政治家、中川昭一という愛らしいしぐさと笑顔、温かい人間味にあふれた男が大好きでした。その中川さんが亡くなったことは残念でなりませんし、悲しみはなお癒えません。しかし、中川さんの歩んだ56年の高尚なる生涯、日本に対する愛着と憂慮を、われわれ後世に生きるものたちが引き継いでいかねばならない、との決意が次第に私の心を占拠しつつあります。

 中川さんは大変勉強熱心な方でありました。財務・金融相に就任してからの様子を郁子夫人が語っております。

「夜は1時に寝るが、マーケットの情報が気になって4時ごろには起きる。5時ごろには私が朝ごはんのおにぎりをもっていくという生活で受験生がいるみたい」

 予算委員会で麻生首相のとなりで熱心に資料に目を通し、他の閣僚が顔を上げているなか、ただ一人小まめにメモを取るのも彼のきまじめさの表れでした。

 G7後の会見で批判を浴びた中川さんでしたが、政治評論家の三宅久之氏は、

「目上の人と飲んだときは、ウーロン茶しか飲まない。最初から一切酒に手を付けない」

 とも語っています。たしかにあの会見は褒められたものではありませんが、このように分別ある一面も中川さんにはありました。

 私の知りうる情報はとても少ないので、ほかより引用することをお許し願います。

 2007(平成19)年4月号の月刊誌「諸君!」(文藝春秋)のインタビュー記事には、次のとおり語っております。

 安倍総理はどんな人の意見でも耳を傾けますし、温厚な人柄ですからみんな意見を言いやすいんですね。だから、周囲からああいった発言が出るんでしょうけれど、小泉(純一郎)さんの時代だったら考えられませんよ。小泉さんの時代は総理とちがう意見を言うと、えらく怒られましたからね(笑)。私も小泉さんにはずいぶん怒られた記憶があります。訪朝した時、金正日をわざわざ出迎えるような映像があったので、「あれはおかしい」と直言したら激しく反論されました。小泉さんの場合は安倍総理とは正反対のタイプなので、総理と議論をするのは麻生(太郎・外相)さんと私くらいでした。


 産経新聞には、東シナ海のガス田問題について以下の記事が掲載されております。

 中国はデータ提供や開発行為の中止に応じないばかりか、「春暁」「外天」ガス田ではやぐらと付属する建物の建設を進めている。日本側は「話し合いをしましょうと言いながら、開発を続けるのは、右手で握手しながら左手で殴るようなこと。承服できない」(中川昭一経済産業相)(2005〈平成17〉年5月30日付産経新聞「政府『譲れない条件』」より)


 今年10月5日のテレビ朝日系列「ワイド!スクランブル」では、中川さんと同じ志帥会に所属していた谷津義男元農林水産相は、ドーハ・ラウンドの宣言文に盛り込まれる予定であった「多面的機能」という文言が消されたという情報を聞いたときの中川さんの様子をこう語っています。

「『おい!すぐ飛んで帰ろう!』って、たまたまホテルがアメリカの代表と一緒だったんですね。アメリカの代表のところに飛び込んで行きましてね、そうして、『あんたたちがそういうことやったんだろう!とんでもない!』。えらい激しくね。すごかったですよ。そのときの堂々たるは」

 相手が総理であっても、中国であっても、あるいはアメリカであっても日本のために臆することなく発言するのもまた中川さんの魅力のひとつでした。安らかにお眠りください。心からご冥福をお祈りします。
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挨拶
 平素より小欄をご尊覧賜っておりますこと心より感謝申し上げます。

 また、日ごろ綴っております鄙見に対しましても、みなさまより分を越えた「ブログ拍手」をいただいておりますことをありがたく存じております。「ブログ拍手」という性質上、おひとりおひとりに謝意を表することは叶いませんが、いただいた一拍手一拍手の積み重ねをご高評のバロメーターとさせていただくことにより、日々指針に反省と修正を加えております。欠礼をご容赦願うとともに、厚く御礼申し上げます。

プロフィール

オーデーベース

Author:オーデーベース
 顔と名前をお見せするその日のために、鄙見を認(したた)めてまいります。市政か、県政か、あるいは国政かわかりませんが、愛する日本と故郷のために勇往邁進することをお誓い申し上げます。

 人ひとりにできることは限られております。あるいは遺産も功績も何ら残せずに終えてしまうかもしれません。ただ、あのころの先人はよくやったと後世に云われたとき、その十把一絡げにされた先人のひとりにでもなれたのなら、それは大変喜ばしいことであります。子孫に少しばかりはわれわれを顧みてもらいたいなどというおこがましい希望はだれにでも起こりうるのではないでしょうか。それは、おおいに欲深い願望なのかもしれません。しかし、先祖を回顧していないわれわれだけが回顧されようなどという考えそれこそがおこがましいものであるにちがいありません。

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