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本当にいま、TPPか

 TPP(=環太平洋経済連携協定)などについて理解を深めてもらうため、政府は26日、さいたま市で市民に対して説明会を開いた。しかし、山梨・甲府市では、否定的な国会議員らが説明会を開催し、与党内の足並みはそろっていない。

 政府がさいたま市で開いたのは、経済連携について国の取り組みを説明する対話集会「開国フォーラム」。玄葉国家戦略相は集まった市民に対し、「アジアの活力を取り込んでいく。これは必要不可欠なことだ」と述べ、菅首相が訴える「開国」について理解を求めた。

 これに対し、参加した市民からは「丁寧に議論をしないと、6月にTPP参加の是非をなんて、乱暴なことかなと思う」といった意見が出たほか、「日本の農産物は競争力がある」などと政府の考えに理解を示す意見も聞かれた。

 一方、山梨・甲府市では、TPP参加に否定的な民主党議員らを中心に設立された「TPPを考える国民会議」の集会が開かれた。集会には山田前農水相が参加し、「TPPは農業だけではなく、医療分野などでも大きな問題がある」と主張した。

 TPP交渉に参加するかの判断を6月に行う予定の菅内閣だが、与党内の対立は大きく、合意のメドは見えない状況となっている。(27日付日テレNEWS24「TPP参加をめぐり、賛成派・反対派が集会」)


 政府は26日、6月までに方針を示すとしているTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への理解を呼びかける「開国フォーラム」を全国に先立って、さいたま市で開催した。これを機に、参加に向けた政府の動きがいっそう加速しそうだ。

 TPP参加をめぐる障壁はしばしば、農業問題にあるといわれる。疲弊した農家が崩壊するというのである。しかし、改革を拒み、手当に甘える農家は救うに値しない。むしろ、より重大な課題は人と投資の自由化でないか。

 まず、TPPを考えるうえでは、FTA(自由貿易協定)とEPA(経済連携協定)の違いを理解する必要がある。FTAが関税など主に物流の規制を撤廃するのに対し、EPAは人や投資に関する規制の撤廃、各国で異なる制度の統一を実現する、FTAより広い枠組みといえる。貿易をめぐる国際ルールは当初、世界貿易機関(WTO)によるラウンド交渉で締約することを目指していたが、世界各国との交渉は難航を極め、二国間や地域間で策定できるFTAやEPAが主流となった。日本はシンガポール(2002年)を皮切りに、11の国と地域とEPAを発効。つい先日もインドと合意に達したばかりだ。

 数年前から、インドネシアの看護師が日本の看護師資格を取得するため、来日しているのをご存じだろうか。これもEPAによる。TPPは環太平洋の国々とEPAを結ぶことになるため、こうした人の移動も自由化される。これにより、日本の企業が海外の安い労働力を求める傾向が高まるだろう。TPPが始まるまでに国内の雇用情勢が回復しなければ、日本はさらなる打撃を受けかねない。

 一方、投資の促進も気がかりだ。外資が参入することにより、事業の拡大が見込める反面、外資に乗っ取られる可能性も排除できない。そうすれば、アメリカは日本にさらなる制度改革を求めてくるだろう。もともとFTAやEPAの締結を最も躊躇すべき相手はアメリカだった。だが、いまとなっては「環太平洋」のことばを前に、アメリカの存在が意識されることは少ない。

 ただ、日本が議論に積極的にコミットすることで、場合によっては、懸案が解消されることもある。が、菅直人政権にこれを乗り切るだけの体力は残っていない。下手をすれば、アメリカに引きずり込まれかねない状況だ。この点に留意しさえすれば、議論に加わることは間違いでないだろう。

 日本はよくFTAやEPAで出遅れているといわれる。たしかに、日本はいままで後ろ向きだった。しかし、ここまで述べたように、EPAはきわめて慎重になるべき課題で、FTAの遅れとは明確に区別する必要がある。
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オーデーベース

Author:オーデーベース
 顔と名前をお見せするその日のために、鄙見を認(したた)めてまいります。市政か、県政か、あるいは国政かわかりませんが、愛する日本と故郷のために勇往邁進することをお誓い申し上げます。

 人ひとりにできることは限られております。あるいは遺産も功績も何ら残せずに終えてしまうかもしれません。ただ、あのころの先人はよくやったと後世に云われたとき、その十把一絡げにされた先人のひとりにでもなれたのなら、それは大変喜ばしいことであります。子孫に少しばかりはわれわれを顧みてもらいたいなどというおこがましい希望はだれにでも起こりうるのではないでしょうか。それは、おおいに欲深い願望なのかもしれません。しかし、先祖を回顧していないわれわれだけが回顧されようなどという考えそれこそがおこがましいものであるにちがいありません。

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